紫外線夏になるとなぜかニキビが悪化する、数が増える、なかなか治らない、日々のニキビケアも行っているのになぜ?と悩む方が多くおられます。

それは、普段と同じケア方法をしているからであり、夏には夏用のケアをする必要があります。そこをおさえたニキビの治し方をしなければ、夏のニキビは治すことが難しくなります。

それでは、下記の内容を順に解説していきたいと思います。

  1. ニキビの発生原因と悪化する原因
  2. 夏にニキビが悪化する原因

ニキビの発生原因と悪化する原因

ニキビの発生原因

ニキビができる主原因は、「ニキビができる本当の原因とは?」のページでも記載していますが、皮脂の存在毛穴を構成している角質層にあります。

毛穴の出口が塞がれ皮脂が溜ることでニキビへとなるのです。よって、皮脂が分泌されなければニキビができることはないのですが、皮脂は表皮を外的刺激から守るなどの重要な役割があります。そのため、皮脂を無くすというのはあり得ません。しかし、毛穴の出口の栓はどうかというとこちらは無くすことは可能です。そして、毛穴の出口の栓がなくなれば皮脂が溜る事はないので、どんなに皮脂が多く分泌されてもニキビができることはないのです。

つまりニキビの最重要原因は、毛穴を構成している角質層の状態の悪さなのです。角質層の状態が悪いと毛穴が開き硬くなっているので皮脂がこびりやすく溜りやすい状態になっています。そして、皮脂が毛穴に溜るとニキビへと発達していきます。

毛穴が開き硬くなる原因は、未熟な細胞で角質が構成されてしまっているからです。未熟な細胞は何らかの原因で角質層が予定より早く剥がれたことで、ターンオーバーの間隔が短くなり生まれてきます。

ニキビの悪化原因

次にニキビが悪化する原因は、皮脂を好むアクネ菌が増殖するためです。よくアクネ菌がニキビ原因だと言われることがあるのですが、アクネ菌は常在菌といって人間の肌には常に存在するものでニキビの原因ではありません。問題は、アクネ菌が増殖することなのです。そして、増殖する原因は毛穴に皮脂だまりができるからです。

よって、皮脂が溜らなければアクネ菌が増えることもなく炎症ニキビのようにニキビが悪化するようなことはありません。

夏にニキビが悪化する原因

ようやく本題に入るのですが、普段できるニキビも夏にできるニキビも原因は上記に記載した通り、「皮脂の存在」と「毛穴を構成している角質層の状態の悪さ」です。それでは、なぜ夏になるとニキビが悪化したり、治り難くなるのでしょうか?

夏にニキビが悪化する原因 その1

夏は、紫外線などの外的刺激が強くなるため肌はその外的刺激から守ろうと、皮脂の分泌量を増やします。このときに、毛穴が皮脂の溜りやすい状態になっているとアクネ菌も増殖し、ニキビが悪化する原因となります。

ここで、ニキビがなかなか治らないという人の多くは、多く分泌された皮脂を何とかしようと考えてしまいます。そして、いつも以上に洗顔を頻繁におこなったり、大量の油取り紙で皮脂をキレイに取りさってしまいます。

しかし、ちょっと待ってください!

皮脂は、肌を外的刺激から守ろうとしてわざわざ分泌量を増やしてくれているんですよね。それを取り除いてしまうと、肌が直接刺激を受け傷みやすくなります。その結果、毛穴を構成している角質層の状態が更に悪化してしまいます。対処すべきなのは、皮脂ではないということを認識してください。

夏にニキビが悪化する原因 その2

夏は、角質層の状態を悪化させる原因がたくさんあります。例えば次のようなものがあります。

  • 汗により角質層がふやけ角質が剥がれやすくなる
  • 冷房により肌が乾燥し角質が剥がれやすくなる
  • 紫外線のダメージで角質が剥がれやすくなる
  • 汗を落とそうと過剰な洗顔により、角質が剥がれやすくなる
  • 皮脂を洗い落とそうと過剰な洗顔により、角質がはがれやすくなる

いずれも共通して言えることは、角質が剥がれやすくなっているということです。その結果、新たな細胞を早く作ろうとターンオーバーの間隔が短くなり未熟な細胞が大量にできあがってしまいます。夏のニキビの悪化を抑えるにはこれらの角質が剥がれる原因を取り除いてやることが大切になります。

夏のニキビ対策

汗により角質層がふやけ角質が剥がれやすくなる

肌に汗がたまらないようにこまめに拭き取ってやります。拭き取るさいは柔らかいタオルなどで顔を軽く抑えるように拭き取ってください。ゴシゴシと拭き取ると角質ごと剥がれ落ちてしまうので注意して下さい。

冷房により肌が乾燥し角質が剥がれやすくなる

冷房の効いているところに長時間いる場合は、化粧水などでの保湿と、スキンクリームやオイルでの保湿保護を行うようにしてください。

油分の含まれたクリームやオイルはニキビに逆効果なのでは?と思う人もいるかもしれませんが、こういった肌が乾燥しやすい場所にいる場合は必要不可欠になります。本来、皮脂が保湿保護の役割をするのですが、乾燥しやすい場所にいると皮脂だけでは間に合わなくなるため、スキンクリームやオイルが必要になります。先述した通り、ニキビを治す上で最重要ポイントは、皮脂ではなく角質層の状態悪化を防ぐことです。

スキンクリームやオイルの必要性は、「ニキビ用化粧品は必ずしもノンオイルがいいわけではない」のページでも触れているので参照してください。

紫外線のダメージで角質が剥がれやすくなる

紫外線に関しては皆さんもしっかり対策されていると思いますが、日傘や帽子、UVケア用品などで紫外線に当たり過ぎないように注意してください。

汗を落とそうと過剰な洗顔により、角質が剥がれやすくなる

汗をかくとどうしても何度も洗顔したくなりますが、角質が剥がれる原因にもなるので注意が必要です。なるべく柔らかいタオルで軽く拭き取るようにした方がいいですが、どうしても洗顔回数が多くなる場合は、軽くさっと汗を洗い流す程度にしておきましょう。

皮脂を洗い落とそうと過剰な洗顔により、角質がはがれやすくなる

夏は皮脂の分泌量が増えるのでベタベタ肌を嫌がり何度も洗顔を繰り返すと角質が剥がれやすくなります。夏の皮脂は役割があり分泌が増えているので過剰にお洗い落としてはダメという点、更に何度も洗顔することで角質が剥がれやすくなるという点に注意してください。



以上が夏にニキビが悪化しやすい原因と、夏ニキビの治し方(対策)です。



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