ニキビができる原因は、皮脂の過剰分泌だと考えている人が多いため使用する化粧品はオイルが入っていないノンオイルのものでないといけないと思っている人が多くおられます。

実際にそのように記載しているウェブサイトも多く見かけます。しかし、必ずしもノンオイルの化粧品がいいというわけではなく、状況に応じてオイルが入っている化粧品の方が効果的な場合があります。

ニキビにはノンオイル化粧品を使えと言われている理由

oil1ニキビ肌にはオイルが入っている化粧品は使うなと、なぜ言われているのか?

それは、ニキビができる原因は油の一種である皮脂の過剰分泌だと考えている人が多く、そして、皮脂が増加することで油分を好むアクネ菌が大量に発生し、ニキビが炎症を起こし赤ニキビなどができると思っているのです。

そこにオイルが含まれている化粧品を使用すると、それこそ火に油状態で、アクネ菌が更に発生しニキビが悪化するので言語道断だ! ということですよね。

しかし、これはこれで間違ったことは言っていません。では、なぜ私はオイルが含まれた化粧品の方が効果的な場合もあると言っているのか?

ニキビにはオイル化粧品が効果的なときもある理由

何度も同じことを書いてしまっていますが、ニキビができる原因は皮脂が過剰分泌されるからだと思っている人が多くおられます。しかし、実はニキビができる原因には大きく分けて2通りあるのです。

その2つの原因とは次のものです。

  1. 皮脂の過剰分泌
  2. 未熟な肌細胞

そして、皮脂が過剰分泌される原因や、未熟な細胞ができる原因は様々な原因が考えられます。ここでは、割愛しますが、「口周りにニキビができる本当の原因とは?」のページに詳細を記載しているので、「皮脂の過剰分泌」と「未熟な肌細胞」ができる原因を知りたい方は参照して下さい。

多くの人が知っているニキビの原因は、1の「皮脂の過剰分泌」の方なんですね。しかし、ニキビができる根本原因には「未熟な肌細胞」というのもあるのです。

oil2少し分かりやすいように、毛穴を川に皮脂を川の水に例えて説明すると、1の「皮脂の過剰分泌」というのは、大雨で大量の水(皮脂の過剰分泌)が川(毛穴)に流れ込み川(毛穴)の排水許容量を超えてしまい、氾濫(ニキビ)を起こしてしまった。という状況になります。

それに対して、2の「未熟な肌細胞」というのは、川(毛穴)の河口(毛穴の出口)が塞き止められ(角栓)、行き場を無くした水(皮脂)が溢れかえり氾濫(ニキビ)した。という状況と同じになります。

2の「未熟な肌細胞」の原因は、例え皮脂が過剰分泌されなく少量の皮脂であっても毛穴に栓がされることで、皮脂詰まりが起きニキビが発生するのです。

むしろ、20歳を過ぎてからできる大人ニキビの原因はこの「未熟な肌細胞」によるものの方が多いと言えます。

未熟な肌細胞ができることでニキビができる原因

未熟な肌細胞ができるとなぜニキビができるのか? そもそもなぜ、未熟な肌細胞ができるのか?

詳細な解説に関しては、「未熟な角質が増えると口周りにニキビができる原因となる」のページに詳しく記載しているので参考にしてください。ここでは、概略のみ記載します。

肌細胞が何らかの原因でダメージを受けると、それを早く修復しようとターンオーバーの間隔が短くなってきます。ターンオーバーとは、古い傷んだ細胞と新しい細胞を入れ替える働きのことを言うのですが、この間隔が短くなると新しく細胞を作るのが間に合わなくなり未熟な細胞が生まれてきます。そして、これが続くことで肌細胞が未熟な細胞で構成されてしまいます。

未熟な肌細胞は保湿能力がなく、乾いて縮んだ硬い細胞になっています。そして、乾いて硬くなった細胞で構成された毛穴は皮脂がこびりつきやすく角栓ができる原因となります。更に未熟な細胞は表皮から中途半端に剥がれるため、剥がれた一部が毛穴を栓してしまうこともあります。

このように毛穴に栓がされてしまうと、皮脂の分泌量が少なくても毛穴内部に皮脂が溜りニキビができるのです。

未熟な肌細胞は乾燥している

先述した通り、未熟な細胞は保湿能力がなく硬く縮んだ状態になっています。

よって、この時の正しいケア方法としては、化粧水などで肌を保湿し硬く縮んだ細胞を柔らかくするとともに、保湿をキープし、外的刺激から肌を守る乳液やクリームを使うことです。要は、現状の乾いた細胞を保湿し、更には冷房や暖房などによる外から肌を乾燥させようとする要因を防ぐ事が大切なのです。

そして、外からの乾燥を防いでくれるのが乳液やクリームなどオイルが含まれている用品になります。本来は、この役割は皮脂が行うものなのですが肌細胞が未熟なため分泌されている皮脂だけでは追いつかないことがあり、こういったオイルが含まれた用品で代用することが必要なのです。

これが私がオイルが入っている化粧品の方が効果的な場合もあると言っている理由です。

むしろオイルが入っているのを避けた方がいいのは、20歳以下でできる思春期ニキビや、生理前など皮脂の過剰分泌が原因でニキビができている場合くらいではないでしょうか。



オススメ!:口周りニキビに最適なニキビケア用品

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口周りにニキビができる原因は様々で、種類も数種類あります。大切なのは、そのニキビの原因や種類に応じたケア用品を使用することです。誤ったケア用品を使用すると治らないばかりではなく、悪化してしまうこともあります。炎症が起きているニキビなのに炎症を抑える成分が入っていなければ、炎症はなかなかおさまりませんよね。

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