『ニキビができる本当の原因とは?』のページにも記載しましたが、ニキビの根本原因は未熟な角質が増え、毛穴に栓をしてしまうことによるものです。未熟な角質は柔軟性がなく硬くなっているため分泌された皮脂を上手く外部へ逃がすことができません。
結果、毛穴に皮脂が溜りニキビへと発展していきます。
では、なぜ未熟な角質が増えていくのか?
表皮細胞は本来ターンオーバーというサイクルにより、新しいものが作られ、細胞を成長させキレイな角質へとなっていきます。そして、古く傷んだ角質と入れ替え表皮を常に美しく保とうとしています。
しかし、何らかの原因で角質にダメージが加わり続け大量の角質が傷んでしまうと、ターンオーバーの間隔を早くし早急に新しいものと入れ替えをしようと頑張りだします。ただ、ターンオーバーにも処理能力の上限があり、新しい細胞を作り出し成長させる過程が追い付かなくなると、問題となる未熟な角質ができあがってしまうのです。
未熟な角質は、水分の保持力が低く痩せて硬い状態になっています。痩せた細胞同士がくっつくことで、毛穴が広がり外部からの刺激や汚れ、剥がれ落ちた角質などが入り込み栓をしやすい状態になります。更に広がった毛穴は大量の皮脂が溜るスペースを作ることになり、アクネ菌の増殖、赤ニキビ、黄ニキビへの悪化へと繋がります。
えっ? でも、毛穴が広がると皮脂は外へ出やすくなるのでは?
と思ってしまう方もおられるかもしれませんが、乾いて開いた毛穴は皮脂の流れが悪くこびりつきやすく、皮脂の溜り場となります。本来の毛穴は、小さいですが柔軟な細胞で構成されているので皮脂が分泌されると柔軟に対応し、外へ押し出すことができます。更に水分で満たされた角質が皮脂をはじき、毛穴内部のこびりつきを防ぎ皮脂の流れもスムーズにします。
これで未熟な角質ができる原因と、未熟な角質が増えることで口周りにニキビができることはわかりましたよね?
次に問題となってくるのがターンオーバーの間隔を早めてしまう原因でもある、大量の角質の傷みです。どういった場合に角質が傷むのかを見ていきましょう。
角質が傷んでしまう原因とは?
角質が傷む原因には主に次の3つがあります。
肌の乾燥
肌が乾燥すると、角質の水分も蒸発し痩せ細って傷んだ状態になってしまいます。よって、肌を乾燥させないようにすることが大切なのですが、肌が乾燥する原因としては次のようなものがあります。
- 紫外線に長時間あたる
- 乾燥した部屋、場所に長時間いる
- 体質
紫外線に長時間あたる
紫外線は、肌の水分を蒸発させる働きがあり、長時間あたり続けると肌を乾燥させる原因となります。紫外線防止クリームなどで、できる限り紫外線が直接肌に当たらないように心がけましょう。
乾燥した部屋、場所に長時間いる
エアコンなどで乾燥した部屋や場所に長時間いると、肌も水分を奪われ乾燥しやすくなります。加湿器などで、一定の湿度を保つようにしましょう。
体質
体質で元々、乾燥肌の方もおられると思います。体質だからとあきらめるのではなく、ニキビ用の保湿クリームなどを利用し、肌の保湿に気を配るようにしましょう。
間違った洗顔方法
必要以上にゴシゴシ顔を洗うと、本来必要な皮脂まで洗い流したり、角質に傷を付ける原因となります。表皮の皮脂は外部の刺激から守る働きもあるため、本来必要な皮脂まで洗い流してしまうと、表皮、いわゆる角質にダメージが加わりやすくなってしまいます。
正しい洗顔方法で見る付けるようにしましょう。
ターンオーバー不良
ターンオーバーの重要性は既に記載した通りです。このターンオーバーが正常に働かなくなると、古い細胞から新しい細胞への移り変わりが行われ難くなります。では、なぜターンオーバーが正常に働かなくなるのか?
ターンオーバーが正常に働かなくなる原因には次のようなものがあります。
- 睡眠不足
- 加齢
- ホルモンバランスの乱れ
睡眠不足
ターンオーバーが活発に働くのは睡眠中で、その中でも夜の22時~2時の4時間はターンオーバーのゴールデンタイムとも呼ばれ最も活発に働く時間帯と言われています。
睡眠不足になると、ターンオーバーが活発に働く時間があまり確保できないことになります。その他にもこの後に記載するホルモンバランスの乱れなどにも繋がります。
睡眠時間を確保するとともに、良質な睡眠(深い眠り)が取れるように工夫をしましょう。
加齢
歳をとるとどうしても代謝が衰え、ターンオーバーの機能自体も衰えてきます。歳をとるとシワやシミなどが増えてくるのもこのためですね。
加齢による衰えは防ぐことはできませんが、規則正しい生活、バランスの取れた食事、適度な運動により衰える速度を遅らせることはできます。
ホルモンバランスの乱れ
ホルモンバランスが崩れるとターンオーバーの周期が乱れてしまうことがあります。ターンオーバーの周期は早過ぎても、遅過ぎてもだめで適度な周期を保つ必要があります。
ホルモンバランスが乱れる原因は、ストレスや睡眠不足、食生活の乱れなど様々です。しかし、自分はホルモンバランスが乱れていると、気が付く人はほとんどいません。
大切なのは、これらホルモンバランスを崩す原因となる行動をできる限りしないようにすることです。